全国ドームツアーの開催、「NHK紅白歌合戦」への8年連続出場など、ジャニーズアーティストでは嵐と肩を並べる関ジャニ。デビュー16年で、安住の地位を築いている。だが、世に出るのは同世代のジャニーズJr.よりかなり遅め。食えない時代は、仲間にずいぶん助けられた。なかでも、横山裕は突出していた。当時を知るテレビ誌の編集者は言う。
「関西ジャニーズJr.で、仕事のたびに上京していたころ、一度帰阪してまた東京に出る時間と交通費をケチるため、関東Jr.の子の実家に泊めてもらっていました。快く受け入れてくれていたのが、嵐の相葉雅紀さんの家族。千葉県内の最寄駅まで、家族全員が自家用車で歓送迎までしてくれて、車中でしりとりをしていたそうです」
16年の大みそかは、関ジャニ、嵐ともに「NHK紅白歌合戦」に出演。初もうでに行った後、横山は17年の元旦を相葉の実家で過ごしている。家族ぐるみの付き合いになっているため、2人の弟も一緒だった。
横山は、地元の大阪を離れて東京で初めてのひとり暮らしをする際、生田斗真に引っ越しを手伝ってもらっている。まだ互いに未成年。生田の父に愛車を出してもらって、引っ越し代金を浮かせた。
一方の相葉も、かつてはお世話になった身だ。連泊させ、食事の面倒も見てくれていたのは滝沢秀明さん。18年の大みそかで芸能界を引退し、現在はジャニーズ事務所の副社長に就任している“未来のジャニー(喜多川=故人)さん”だ。
「滝沢さんは95年、相葉さんは96年の入所。ほぼ同年代ですが、10代のころは今と変わらず、同僚や後輩の面倒をとことん見ていました。自宅で、映像や音楽を編集するのが至福の時間。相葉さんを主演にしたプライベート映像を撮って、自分で編集したこともあったとか。『焼肉が食いたい』と相葉さんが言えば、商店街の焼肉屋に連れていき、許認可した“金づる”です」(先の編集者)
トップアイドルの関ジャニ、嵐。だが、Jr.時代は仲間にたかっていたのだ。
(伊藤由華)