お笑い芸人のYouTubeチャンネルとしては、キングコングの梶原雄太がカジサック名義で、2018年10月にチャンネルを開設し、翌年の12月末までに登録者数100万人に行かなかったら「芸人引退」を宣言し、9か月後の2019年7月に100万人を達成した。この数字を見れば、江頭のチャンネルがどれだけ勢いがあるかがわかるだろう。
江頭は動画では「伝説を作る」と宣言している通り、何かをやってくれそうな気配はある。そんな彼はすでに芸人として数々の伝説を作り上げてきたからだ。いくつかのエピソードを振り返ってみたい。
江頭が起こしたもっとも大きなお騒がせエピソードは、1997年にトルコで起こした全裸事件だろう。テレビのバラエティ番組の企画で、トルコのオイルレスリング大会に乱入し、全裸になりお尻にデンデン太鼓を指し逆立ちするパフォーマンスを披露しようとしたところ、観客が激怒し暴動寸前になる。これは「性的なものはNG」なイスラム教の宗教的なタブーに触れてしまったようだ。江頭としては、それを超越しているものと思っていたようだが、会場の外では車が倒され、燃やされるほどの騒ぎだったという。江頭は警察に拘束され罰金刑を受ける。ただ、その金額は日本円でわずか75円だった。つい最近、日本人YouTuberがブラジルのスラム街に潜入する動画が物議を醸し出していたが、江頭はすでに90年代に「海外でお騒がせ」騒動を起こしていたのだ。
同年には、バイアグラ5錠を「俺は不死身だ」と叫びながら酒とともに一気飲みし、病院に緊急搬送される騒ぎも起こしている。当時、バイアグラは日本では認可されておらず、個人輸入されたものだった。バイアグラは血の巡りが早くなるため、大量の服用や酒との併用はかなり危険である。
YouTuber的に言えば、「無謀と言われるチャレンジをやってみた」といったところだろうか。
YouTubeチャンネルでは、今後どのような伝説を残してくれるのか期待したいところだ。