お笑いコンビ日本エレキテル連合の中野聡子が、兼業農家芸人である松尾アトム前派出所との「交際0日」の電撃婚を発表し話題となっている。2人はともに爆笑問題で有名なタイタン所属芸人である。かねてより松尾が中野にアプローチを続けてきたが、中野の気がふいに変わり結婚に至ったようだ。
気になるのは両者の知名度「格差」であろう。日本エレキテル連合は2014年にアケミちゃんによる「ダメよ〜、ダメダメ」ネタでブレークを果たし知名度は高い。現在はテレビ出演こそなくなったものの、Youtube動画や単独ライブなど根強い人気を保っている。対する相手は世間的には無名の人物である。
芸人同士の「格差婚」といえば椿鬼奴とグランジの大(だい)の例がよく知られる。結婚後は、大のギャンブル好きによる借金額がさらに増えてしまい、鬼奴の「ヒモ状態」とも言われる。同じくものまね芸人のやしろ優の夫として知られる突撃戦隊の野村辰二も「借金1000万円」と言われるが、芸人としての年収は2万円ほどしかないという。こちらはもともと双方無名時代から交際しており、やしろが先に売れた形だが、こちらも実質「やしろのヒモ」状態だと度々テレビでも発言している。
こうしたネガティブな例に対して株をあげたのが2018年の『24時間テレビ:愛は地球を救う』(日本テレビ系)内でたんぽぽの白鳥久美子に公開プロポーズを行ったチェリー吉武であろう。日本国内のメディアでは目にする機会はなく、結婚当初は「格差婚」と言われていたが、吉武は“世界中で通用する”身体を張った芸で海外から火が付く。2019年には『Newsweek日本版』の「世界が尊敬する日本人100人」の「不可能を可能にする挑戦者たち」にも選ばれている。これは30秒間でクルミをお尻で潰す」ほか、得意の「珍ギネス」記録が注目されたもので、逆輸入する形で日本での露出を増やしている。
稼いでいる女芸人妻のヒモ化か、もしくは相乗効果で売れるか、中野の夫の場合はどちらになるのか。引き続き注目していきたい。