しかし、やはりSMAPのリーダーは中居だろう。それが明確に分かるエピソードがある。
2011年1月に放送されたフジテレビのお正月特番「中居のかけ算」に、TOKIOの城島茂とV6の坂本昌行がゲスト出演し、リーダー像などが語られた。番組では多くを語ろうとしない中居に対して、城島が中居の知られざるエピソードを紹介した。中居と城島はデビュー前から一緒に寮で過ごし、2歳年上の城島は中居のことを「中居ちゃん」と呼ぶほど旧知の仲。
当時、光GENJIが全盛期の頃、SMAP、TOKIOらはバックダンサーを務めていた。城島は、ある光GENJIのコンサートで、SMAPが正式にお披露目された際のことを語った。
「デビュー前のお披露目会でもあるやんか、光GENJIのファンとか先輩の前とか。やっぱドキドキする部分もあったと思うんだけど、木村君もそうだったけど、なんか緊張してるのよ。『やべーな』『どうしよ』みたいな感じになってるところで、中居ちゃんが『大丈夫だよ』と言って…」と中居が不安になっていたメンバーを励ましたエピソードを明かした。
さらに中居は、舞台裏にあったクーラーボックスを持っていき、舞台に登場するや否や、光GENJIに対して「お世話になってます」「お疲れ様です」と飲み物を配ったという。
下手に出ることで場を和ませたという中居。城島は「全体の空気が…5万人の空気を一発で変えたのよ」と絶賛し、話を聞いていた坂本も「かっこいい」とリスペクトしていた。
「SMAPの中で一番SMAPを愛している」と言われている中居。やはり、結成当時から頼りになる存在だった。
ちなみに、城島のエピソードを聞いた中居はまったく覚えておらず、恥ずかしそうに笑っていた。