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メッツ・高橋尚成が強気の残留交渉を示唆!

 オールドルーキーの日本人投手の去就が注目されている。現地時間2日、ニューヨークメッツの高橋尚成投手(35)が3セーブ目を挙げた。2点リードの9回裏を任され、先頭打者こそ出塁を許したが、後続をピシャリと抑えた。高橋のリリーフ登板はチーム事情による臨時措置だが、首脳陣の評価は高い。しかし、本人は事ある度に「先発に専念したい旨」を訴えており、地元メディアは「オフに移籍するのではないか?」と懸念している。

 同日時点で、高橋の成績は8勝6敗3セーブ(41試合登板)、防御率3.92。年齢はともかく、技巧派左腕としてそれなりの成績を残しているだけに、先発起用を約束するメジャー球団も現れるかもしれない。
 彼の代理人であるグリーンバーグ氏は一部日本人メディアに対し、こう答えている。
 「希望している役割に就けてあげたい」
 同氏によれば、高橋が望んでいるのは『先発起用』だけではないらしい。複数年契約も勝ち取ろうとしている。

 一般論として、30代半ばの選手がメジャーで複数年契約を勝ち取るのはかなり難しい…。また、高橋が残留の第一条件に挙げているとされる『先発起用』だが、米メディア側は「むしろ、マイナス」と指摘する。
 「タカハシは24日の地元ニューヨークでのマーリンズ戦で救援投手として4勝目を挙げました。この時点で、彼の救援登板数は25試合(4勝2敗1セーブ)、防御率2.50です。特筆すべきは39回3分の2を投げ、被本塁打が1本しかないことです。先発では12試合を投げ、防御率5.01。64回3分の2で11本塁打を浴びています。先発とリリーフ、どちらが彼に適しているかは言うまでもありません」
 ストッパーも務められる左のセットアッパーに徹すれば、今以上に有利な契約を交わせるというわけだ。
 巨人時代にも救援投手の経験があったが、高橋は自分が思っている以上にリリーフ投手の適性があるのかもしれない。

 「タカハシは『左のヒューストン・ストリート』になれる」(前出・米メディア陣の1人)
 ヒューストン・ストリートとは、ロッキーズ在籍の異色クローザーだ。直球が93マイル(約150キロ)に達しないものの、シンカーなど多彩な変化球を武器に、奪三振数を積み重ねるタイプだ。アスレチックス時代は高めに浮いた変化球を狙い打ちされたが、ロッキーズ移籍後、「低めに集める投球」に徹し、認められた。
 「巨人時代の同僚、上原(浩治)はメジャーで再契約できるのなら『救援』でも構わないとしています。巨人時代は頑固なところもありましたが、こちらに来て、考え方も柔軟になった」(日本人メディアの1人)
 高橋が3セーブ目を挙げた2日時点で、松坂大輔が8月5日以来となる勝ち星を挙げ、9勝。一概に比較できないが、松坂、黒田博樹と互角の勝利数を挙げているだけに、高橋が強気な姿勢に出たとしても、その気持ちは分からなくもない。
 高橋の希望する先発起用と複数年契約を確約してくれそうな球団が1つだけ思い浮かんだ。それは、古巣・原巨人である。辛口の米メディアがリリーバーの適性に太鼓判を押しているのだから、高橋も柔軟な発想を持つべきだろう。

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