そんな彼女を落としたいならば、こちらも全裸になるしかない。しかしそのまま外出すると目立ってしまうので、まず頭に皿を乗せ、全身に緑色のボディペイントを施そう。そう、伊豆田といえば妖怪のカッパである。彼女は『有吉AKB共和国』において過去、カッパ姿で登場し続け、ファン層を拡大してきた。本来アイドルならば、カッパのような姿を強要されれば嫌がるかもしれないが彼女は違う。2014年に行われた選抜総選挙で初代カッパの伊豆田は圏外だったにも関わらず、現代の二代目カッパを務める内山奈月は63位にランクイン。内山がフューチャーガールズ入りを果たしたことで、“私こそが本物のカッパなのに、なんであの子が…”とライバル心を燃やしていたという。つまり本気でカッパになりたい伊豆田の前に、カッパの姿をした男が現れれば、その辛い気持ちを共有できる者として認識してくれる。
次にやることは伊豆田の住む家のドアポストに、紐を巻きつけたキュウリを投げ込む。彼女はカッパなので、それだけでOK。あとは伊豆田がキュウリに食いついたら、そのまま紐を引っ張り外に誘導しよう。キュウリに釣られた伊豆田は外に出てくるが、全裸の状態。そのため緑色の塗料をぶっかけ、背面に接着剤を付着させた皿を乗せて彼女もカッパにしてあげよう。
そこまできたら後はカッパデートに誘うだけ。彼女はかっぱ寿司を希望するだろうが、かっぱ寿司にカッパアイドルが来店した場合、パニックは避けられない。来店した途端「かっぱ寿司にカッパがいる!」「しかも全裸だ!」と店内は大騒ぎ。特にカッパは許されても「おまえら全裸じゃねぇか!」と裸を指摘する一般人が現れる危険性もある。だがそんな時は片足を思いっきり横にあげ、“全裸に見えるポーズ”で、こう告げればいい。
「安心してください、大丈夫です。履いてますよ!」
現在、日本では、とにかく明るい安村氏が考案した全裸に見えるポーズが大流行中。このポーズは、ただ全裸に見えるだけで実際はパンツを履いているというのが常識。つまりその思い込みを逆手に取り、たとえ全裸であろうと、全裸に見えるポーズさえやり続ければ、下着を履いていると相手に認識させることができるのだ。結果、「あ、なぁんだ全裸じゃないのか」と言って野次馬は去ってゆく。つまりこの方法を使えばどこにいても自然な状態で全裸でいられるため、美少女トップアイドル伊豆田と安心してデートを楽しむことができるというわけだ。また、全裸が絶対にばれたくないと心配性の方は、全裸に見えるポーズのまま、2人でピョンピョンと跳ねながら移動すれば、大切な部分が常に隠れているため、安心感もグっと増すだろう。
(文・柴田慕伊)