2016年に放送されたドラマ『家売るオンナ』の続編にあたる本作。「売れない家はない」と言われるほどの天才的な不動産屋・三軒家万智(北川景子)が顧客に合わせ、型破りな手法で家を売りに売るというストーリーだ。第2話ではネットカフェ難民の高齢女性・神子(泉ピン子)の家を探す展開に。ネットカフェ難民が抱える“住居”の問題点を浮き彫りにする仕上がりとなっていた。
第1話ではユーチューバーを取り上げるなど、現在の情勢を積極的に取り入れていることもあり、ネットからは「コメディの中に社会情勢を埋め込む手法が上手」「軽いテンポなのに社会問題に焦点当てててすごい」「毎回社会問題をテーマに扱ってくれるから勉強にもなる」などと絶賛する声が殺到。また、主人公の万智と、続編から登場したフリーの不動産屋・留守堂謙治(松田翔太)の対立の構図にも注目が集まっているという。
「第2話ではネカフェ難民あふれるネットカフェで留守堂が『自分の部屋や家というものに、価値を見出さない連中もいるんだよ』と言い放ち、毎日作業現場が変わる作業員がネットカフェを利用しているケースなどを紹介。また、留守堂は『ここだったらいつも人がいる』と孤独を避けるためにネットカフェに住んでいた神子を包み込み、『ネカフェを我が家と思う人がいてもおかしくない』という価値観を提示しました。一方、万智はなんとネットカフェそのものを買い取り、『ここに巣食うものはクズばかり、どんな未来も訪れないのです』と断言するという留守堂と真逆の行動に出ました。当然、神子は『必死で頑張ってもできないやつもいるんだよ、世の中には吹きだまりだって必要なんだよ』と反発。そこで万智は『ならば吹きだまりの殿堂をおつくりになってはいかがですか』と神子にオーナーになるよう説得。それが功を奏し、見事ネットカフェの売却に成功するという展開でした」(ドラマライター)
この展開に対しては「留守堂も客に共感するところまで行くけど、サンチー(三軒家)は客自身も気づいていないような深いところまで見抜いて家を売るのが素晴らしい」「留守堂が優しく客に寄り添うのに対して三軒家はその価値観をひっくり返して適切な家を売るっていうのがいいよね」といった声が。これまでにはない新しいライバル関係を評価する声が続出している。
視聴者からの評価が厳しくなる第2話でも絶賛を集めた『家売るオンナ』。名実ともに1月期のナンバーワンドラマになる可能性は高い。