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お正月飾りはどこから来て、どこへ行くのか

 7日の早朝、近所の神社で「お焚き上げ」というのをやっていた。

 正月に飾った松飾りや、前年のお守り、破魔矢などを持ち寄りそれを神社の職員が境内で焚き火をして燃やし、供養するというもの。同じ縁起物を焼く事によりそれを天にかえす行事として、1月15日の小正月に門松や正月飾りなどを焼くどんと焼き(左義長)は有名。それにしても、この正月飾りたちは、いったいどこから来たのか。

 いまや「正月飾り」も外国製?
 スーパーや量販店、100円ショップでも手軽に買うことができる「正月飾り」。これらの中には中国製も多く、パーツの一部が中国製と表示しているものもある。だたし、正月飾りの土台となる稲穂や縄部分は検疫の規制が厳しく、中国では作らず、ほぼ国内生産。輸入品で使われているそれらしい草の部分は、通常の検疫で輸入できる水草などで代用しているという。中国から来たバラバラのパーツは日本で組み立てられる。(トコトンハテナ9日放送の内容から)

 「お飾り売り場」のちょっとコワいけど、やさしいお兄さんたち。
 海外で大量生産されているお正月飾りに、はたして神仏が宿っているのかどうかは疑問だが、酉の市の熊手同様、値段が高ければ高いほど、いかにもご利益がありそうな本格的なお飾りは、年末、町のあちこちで即席に「お飾り売り場」が設けられ、ちょっとコワもての兄さんが売っていたりする。彼らは夏場はお祭りの露天などで活躍する他、何もない時は農家の2階などを借りて、せっせと「お飾り」を作り続け、年末に一気に売って儲けるのだという。以前、そんな彼らが景気よく飲んでいた年末の居酒屋で一緒になった。彼らいわく、一応、神社のそばで売っているので“神さん”は宿っているのだそう。こうして儲かったお金でまわりの人に一杯奢る事で“福を分けている”のだとも。景気が悪くなっても、大きいもの(1万円くらい)はよく売れるそうだ。

 縁起を担いで、「苦」の29日を避け、12月30日から新年の10日くらいまで、毎年2週間ほどのお付き合いする「お正月飾り」。これを戸口に飾る事により、年神様を華やかに迎え、無病息災を願う。現在でも日本のほとんどの家庭や会社がお正月かざりや門松などを飾る事から、その需要はかなりなものだろう…。今年、福が来ることを期待したい。

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