『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』(データハウス刊)によると、某ファーストフードで販売されているハンバーガーパテの原料は牛肉だが、その価格は1kg50円だという。信じられない安さなのだ。もしミミズがハンバーガーに使われるなら、それより安いはずだが…。
そもそも価格以前に、ミミズは食品に使えない。実はミミズは漢方薬では地竜という名前で、解熱剤に使われている。ミミズには解熱作用があるためだ。ルンブロフェブリンが解熱成分で、大正時代に日本人が発見した。
池辺良『風の食いもの』に「煎じ蚯蚓(みみず)」なる項がある。先の大戦中、南方戦線に配属された著者たちの部隊は、補給が途絶えて食べるものがなくなり、ミミズを煮て食べたのだそうだ。食べた30分もしないうちに、みんなガタガタと震えだした。気温が40度以上もある南の島にも関わらず! ミミズを食べるとルンブロフェブリンの働きで体温が下がるのである。もしミミズがハンバーガーに使われていたら、ハンバーガーを食べた客はみな悪寒に震え、ファーストフードチェーンは食中毒で訴えられているに違いない。
ちなみにミミズの味は? 『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』の著者は、同書でミミズをミンチにしてミミズバーガーを作っている。それによると、
<(食ってはいけない!) この味は異常だ。金属の味だ。食べ物の味じゃない。>だそうである。マズイのか…というか、食うなよ、そんなもの。
(都市伝説研究家 チャーリー安川)
参考『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781700306/
(写真)『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』の著者が作ったミミズハンバーグ