同課によると、巡査は葺合寮の別の部屋に住んでおり、被害に遭った同僚とは、同じ署で勤務する間柄で、以前に同僚の部屋に行ったことがあった。
事件当日、巡査は非番、同僚は勤務で不在だった。同僚の部屋の施錠はされていたが、もともとドアの一部が壊れていた。そのため、巡査は壊れた部分から手を差し入れ、錠を外して侵入し、貯金箱などを盗んだ。
巡査は11年4月に採用。12年1月から有馬署に配属されていた。勤務態度は特に問題はなかったという。県警の有田幸司監察官室長は「警察官としてあるまじき行為。捜査を徹底し、厳正に処分する」とコメント。
貯金箱といっても、約7万5000円も入っていたのだからバカにはできない。同僚にとっては、警察官の寮に住んでいて、よもや盗みに入られるとは思いもよらなかったことだろう。
それにしても、同僚とはいえ、人様の部屋に侵入して、盗みをはたらくなど言語道断。この巡査には、警察官としての倫理観がなかったようだ。
(蔵元英二)