8日の両国国技館大会でライバル棚橋弘至を破ってV2を達成した中邑は試合後、次期挑戦者にG1タッグの直接対決でピンフォール負けを喫した永田を指名。この日は12・5愛知大会での防衛戦が正式決定した。
最近の永田はまるで評価していないが、過去の栄光だけは認めている。「最近の永田裕志ではなくミスターIWGPが残っているのであればそれと(闘いたい)」。中邑からしてしみれば、2002年から03年のIWGP史上最多10度の防衛記録を打ち立てたころの全盛期の永田でなければ、相手にならないと言い張る。
永田から「最近のIWGP戦はマンネリ化している」という指摘を受けたこともせせら笑う。
中邑は「じゃあここ何年、自分は何をしてたんだっていうこと。何かにつけて理由をつけて挑戦をしぶってきただけ」と永田の近年の体たらくぶりを指摘し、そっくりそのまま言葉を返す。
そればかりではない。最近は青義軍を結成し、リーダーとして3人を束ねているが、そのことすらもあざ笑う。「青義軍? なに部活動やってんの?」「正直、かかわりたくない」などとウザがり、最近の永田を酷評する。
タイトル戦決定直後にもかかわらず、すでに両者の中にはギスギスしたムードが漂い始めた。