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交流戦後に賞味期限切れ? 虎・ゴメス失速の予感に新井貴が四番を狙う

 交流戦終了後のペナントレースが再開する瞬間が『トラの鬼門』となりそうだ。6月16日、阪神ナインは本拠地・甲子園球場で迎える交流戦最後の4試合に備えて、汗を流していた。そのときに関係者の視線は、主砲のマウロ・ゴメス(29)と新井貴浩(37)のバットに集まっていた。
 「ゴメスが楽天戦で一発を放てば、来日1年目で“対戦11球団”全てから本塁打を放ったことになります。実現すれば、史上3人目の快挙です」(在阪メディア陣の1人)

 ゴメスは四番打者として5本塁打を放ち、打点も交流戦期間トップタイの『19』をマークしている(6月17日現在)。すでにチームの交流戦勝ち越しは消滅しているだけに、交流戦タイトル獲得で主砲に一矢むくいてもらいたいところ。しかし、ベテラン・新井貴の打撃練習まで注目された理由が分からない。
 「交流戦明け、ゴメスの勢いが止まるのではないかと懸念されています。来日が遅れたうえにいきなりの故障。それでも、開幕から四番の仕事をきっちりと果たしたのは、さすがですが…」(前出・同)

 ゴメスの打率は2割1分9厘。セ・リーグ打率30傑にも入っていない。一発の脅威はともかく、安定感に欠いている。
 在阪球団OBのプロ野球解説者がこう評していた。
 「ゴメスが前半戦に活躍できたのは、故障で出遅れたことが幸いしたからなんです。ライバル球団がゴメスの研究を終える前にペナントレースが始まってしまい、セ5球団は直接対決のなかった交流戦中に、阪神戦に密着してゴメス攻略法の糸口を探していました」

 外国人選手の研究・攻略は、いまに始まった話ではない。それを乗り越えてこそ“真の助っ人”だが、和田豊監督(51)もゴメスが好スタートを切れた真意は分かっているという。首脳陣はゴメスの覚醒が遅れた場合を想定し、『代理四番』をひそかに模索している。
 「実績ならマートン。でも、集中力にムラのある選手なので、四番昇格は得策ではありません。鳥谷、西岡は四番タイプではない」(前出・同)

 新井貴には“チャンスに打てない”のイメージが定着している。ゴメス獲得も首脳陣が新井貴に業を煮やしたからだが、消去法で考えると、代理四番は新井貴の他にいない。
 「一軍昇格を果たした緒方凌介が結果を出しつつある。生え抜きの活躍は何よりだが、彼は昨秋キャンプで掛布DCが目を掛けた若手の1人です。掛布チルドレンの頭角は首脳陣も含めたチームの主導権争いに発展しそう」(前出・関係者)

 ゴメスが不振に陥り、新井貴の代理四番が務まらなかったとき、トラのベンチ裏は混乱に陥りそうだ。

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