今クールでは、『忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜』(NHK総合)にも出演しており、浅野家三代当主・浅野内匠頭長矩を熱演中の今井。主役の武井咲、福士誠治に続く三番手だ。さらに、1か月にわたる“GOEMON”を終えた翌17年3月からは、音楽劇『マリウス』を控えている。
そんなスケジュールを見越して、昨年末からより力を注いでいるのがトレーニング。起動力になっているのは、大先輩の東山紀之だ。
20代でミュージカルの主演を張るようになってから、さかんに東山に相談。50歳を過ぎた今なお、毎日のハードトレーニングを欠かさないストイックな姿勢は、尊敬に値する。その後ろ姿を常に追い、胸に刻んでいる名言は数多くある。そのなかのひとつが、「ナメられないため」というものだ。それも、「外見ではなく、精神をさす」あたりが、なんとも東山らしくて、深い。
東山の存在がエネルギーになっている今井にとって、トレーニングは衣食住と同じ。やって当たり前。やらなければ、生活のリズムが崩れる。ここ数か月で筋肉量がアップしたため、体重が2kg増。脂肪ではなく、筋肉量を増やすという目標をクリアした。
楽しいが、苦しい。最近は、腹筋をしながら、腕と肩も同時に鍛える方法も知った。また、アメリカのハリウッドセレブも実践しているサーキットトレーニングも実践中。これは、筋トレと有酸素運動を交互にしながら、あいだに1分ほどの小休憩をはさむ。ところが、“今井メソッド”はこの1分も惜しみ、ローラーで腹筋を強化。終えるとすぐにベンチプレスをはじめ、酸欠に近い状態になることもある。
今井は、フラメンコ。相棒の滝沢は、『滝沢歌舞伎』シリーズの座長。ともに、日本の芸能文化を求道し、オリジナルの道を開拓中。滝沢に比べて、テレビ露出が少ない今井だが、高まるスキルは天井知らずだ。
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