CMの設定は、舞台の稽古を終えて楽屋に戻ってきたふたりが、テーブルにあるケンタッキーの人気サイドメニューを手にして、はしゃいでいる。するとそこへ、ケンタッキーの女性店員が現れて、「1080円です」と笑顔で請求。「おトク」と言う滝沢に対して、三宅は「差し入れじゃないの?」とガックリ肩を落とす。ふたりの関係性が十二分に伝わる、ほのぼの映像だ。
V6とタキつばは今まで、大きな接点がなかった。ジャニーズJr.だったころの滝沢が、V6のバックダンサーを務めたことはあったが、仕事でしっかりタッグを組むことは皆無に等しかった。そんな矢先、滝沢のほうから先輩の三宅に近づいた。今年で11年目となる舞台『滝沢歌舞伎 2016』の共演を打診したのだ。同公演は今月10日に開幕したが、そのわずか2日後(12日の昼公演)、三宅が右足を負傷。一部の演出が変更されたが、5月15日の千秋楽まで乗り切る予定だ。
ケンタッキーのCMは、この“滝沢歌舞伎”がきっかけとなって決定した。制作発表会で三宅が、「ケン(健)&タッキーというおいしい関係になれたら」と発言したことで、ケンタッキーが実際に動き、ブッキングに成功したのだ。CM設定が、舞台の控室をイメージさせるものになったのは、そのためだ。
三宅と滝沢が同社のCMに出演するのは、そろって2回目。三宅はおよそ19年ぶりだが、前回一緒だったスタッフが変わっていなかったことに感動した様子が、ホームページで伝えられている。
現在オンエアされているジャニーズタレントのCMは、嵐、Hey!Say!JUMP、ジャニーズWEST、NEWS、関ジャニ∞などだが、グループの垣根を超えているのは、この三宅&滝沢のみ。BL(ボーイズラブ)も想起させられる貴重ショットは、ジャニオタにとって垂涎もののようだ。