そもそもV6は、90年代前半のジャニーズJr.の2トップだった森田剛&三宅健の“剛健”(ごうけん)をデビューさせるために結成された。年少組のComing Century(カミセン)が森田、三宅に、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)のジャニーズ企画から選抜された岡田准一。その岡田と年齢差10歳の坂本昌行率いるのが、年長組の20th Century(トニセン/長野博&井ノ原快彦)。
中学2年生で“元テレ”に出演して、中3でV6になった超スーパーエリートの岡田に反して、坂本は入所、退所、再入所、少年隊・東山紀之の付き人をへての歌手デビュー。年齢に差があれば、経験値もまるで違う6人は当初、反発しあっていた。
しかし、デビューわずか2年後にゴールデンのレギュラー番組『学校へ行こう!』(TBS系)が開始。およそ11年も続き、カミセンはトニセンの大人の対処法にふれ、トニセンはカミセンの青天井の才能を見て、互いにリスペクト。やがて6人は、その後に相次いでデビューした嵐、関ジャニ∞、KinKi Kids、タッキー&翼、KAT-TUN、NEWSらが目指すべく指標となった。
いつしか最年少の岡田が、ジャニーズ俳優部門のトップランナーになり、日本映画界に欠かせない存在となった。坂本と森田は主戦場をミュージカルに定め、長野は料理、井ノ原はNHK朝の顔、三宅はジャニーズ初のソロで手話番組に出演。6人そろってのレギュラー番組『アメージパング!』(TBS系)も続行しており、グループのバランス感覚も絶妙に取れている。
長く、広く、そして深く支持されつづけているV6。さらなる変化が楽しみだ。