昨年まで紅白は5年連続でジャニーズの人気グループの嵐が司会を務めた。「紅白の過去を紐解いても、NHKの局アナ以外でこれほど長く司会を務めた人はいません。NHKですから、どこかの事務所に寄りすぎてしまうと何かと批判の声は上がるもの。それでも、十分関係性は疑われていますが、さすがに局内でも『よろしくない』という声は高くなってきている」とはある制作会社関係者。
司会が嵐から代わったとしても、NHKでのジャニーズのパワーバランスはそう簡単に覆るものではない。「井ノ原の司会は、昨年も話には出ましたし、V6が初出場したのもそのための伏線と考えていいでしょう。これまでも局内でも推す声は多かったですからね。NHKの朝の顔としてもう5年もやってきているわけですから、当然です。視聴率も安定しているし、司会としての安定性は抜群。何より主婦層のウケがいい。井ノ原なら視聴率を取り崩すことなく、司会をやれると見ている人は局内に多いですよ。まあ、何の文句もなく今年は決まるでしょう」とはある局内関係者。すでに内定をもらったも同然だ。
ただ、懸念材料がないわけでもないという。「ジャニーズの出場枠です。いまでもSMAP、TOKIO、嵐、関ジャニ∞、Sexy ZoneにV6です。これ以上増えれば、さすがにほかの事務所との兼ね合いもあって、対処しきれません。でも、今年のジュリー副社長の推しは『Hey!Say!JUMP』。『24時間テレビ』を見ても分かると思いますが、井ノ原の司会のバーターとして、ごり押ししてくる可能性もあるといわれていますからね。どう処理できるかですよ」と前出の局内関係者。
まだ夏前だが、気の早い話ではない。
*画像は第65回NHK紅白歌合戦ロゴ