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V6・井ノ原快彦がNHKで大激怒!

 視聴率こそ芳しくなかったものの、『第66回NHK紅白歌合戦』で初の白組司会という大役を担ったV6・井ノ原快彦の評判は、悪くはなかった。ジャニーズからは、SMAP・中居正広、嵐の5人に次いで3組目となる紅白司会。“紅白”でもタッグを組んだ有働由美子アナウンサーとの『あさイチ』が安定人気を誇っているため、“NHKの朝の顔”としてもすっかり定着した。

 話術が達者で、面倒見も抜群。気配りとフォローもできるため、今後ますます重宝されるであろうイノッチ。だが、ジャニーズ事務所に入所した小学6年生から数年間は、不遇の時代が久しく続いた。庶民的な顔立ちが災いして、雑誌などには登場させてもらえなかったのだ。

 ところが、95年に“年長組”としてV6に加入。『ミュージック・ジャンプ』(現『ザ少年倶楽部』)の司会を持ち回りで務めるようになってからは、仕切るという才能を開花。唯一無二のポジションを確保しはじめた。

 司会業をはじめたこのころ、同番組の収録場所であるNHK本部ビルのトイレで怒鳴られたジャニーズJr.がいる。本番前、列に並んでいたその子の前に突然、井ノ原が疾走してきた。「おいっ、替われ!」という大きな声でそのJr.を押しのけた井ノ原は、列を無視して横入り。あっさり個室に入ってしまった。

 その剣幕の凄さと、大の先輩であるという恐怖で、後ずさりするしかなかったJr.は、のちの嵐・相葉雅紀。20年近く前に起こった“NHK事件”を、国民的大スターの相葉は今でも覚えているという。

 このときはまだ、ふたりが“紅白”の大舞台で再会をはたす日が来るとは、夢にも思わなかったに違いない。

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