4強が出そろった。この日のメーンではベスト4進出を懸け、後藤がRISEのリーダー中邑との同門対決に臨んだ。手の内を分かり合っている同士だけに、序盤から裏をかく攻防が続いたが、15分過ぎに中邑の必殺ランドスライドを見切って流れを手繰り寄せた。
グーパンチ、剛腕ラリアートで中邑をマットに叩きつけて3カウントを奪取。昨夏のG1以来になる対中邑戦2連勝で「最大の山場を越えた。優勝が見えた」と、年またぎのG1夏春制覇を確信。3・22尼崎大会で行なわれる永田との準決勝戦に駒を進めた。
ミスターIWGPも優勝に向けて一歩を踏み出した。1回戦がシードだった永田はこの日が初戦。ドヒール軍団GBHの飯塚高史に凶器攻撃で血まみれにされたが、“キラー永田”に変身し、エクスプロイダーや白目をむいての腕折りで圧倒した。
最後は相手の凶器攻撃による反則で勝ち名乗り。永田は「アイツは弱いから武器を使わないと勝てないと判断したんだろう」と糾弾し「アイツと遊んでる暇はない。NJCに優勝してIWGPだ」と春のG1覇者に与えられる5・3福岡大会のIWGPヘビー級王座挑戦権を見据えた。
なお、同大会では昨年8月、休業を宣言した元ゼロワンMAXの大森隆男が電撃来場。盟友の中西学とガッチリ握手を交わし、新日マットで復帰することが濃厚となった。