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シネマレビュー「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

2月7日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー
配給/ワーナー・ブラザース映画

 1918年、ニューオーリンズ。黒人女性クイニーは、置き去りにされた赤ん坊を拾う。ベンジャミンと名づけられたその男の子は、すぐにクイニーが営む施設の老人たちの中に溶け込んだ。なぜなら彼は、80歳で生まれてきたからだ。“母親”クイニーの惜しみない愛情に包まれて、彼は成長していった。車椅子から立ち上がって歩き出し、シワが減り、髪が増え、ベンジャミンは日に日に若返っていったのだ。

 世の中にはさまざまな考え方をする人がいる。つい、自分を押し付けがちな人もいる。この映画は、80歳で生まれ、年をとるごとに若返っていくという特異な生き方をする男を中心に描くことで、他人を理解することの大切さを訴えている。娯楽作を軽視するアカデミーの作品賞に本作はノミネートされた。まじめな映画なのである。
 上映時間は167分と長いが、テンポはゆっくり。人生と同じである。運命についても話が及ぶなど丁寧な作り。さらに、ほぼ全ての年齢を演じたブラッド・ピットも評価に値するといえる。
 監督は「セブン」「ファイト・クラブ」に続いてブラピと3度目のタッグとなるデビッド・フィンチャー。

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