同ドラマで、堀北は最高級セレブ病院に勤務して、玉の輿を狙う看護師役を演じている。ファンにとっては毎週、そのナース服姿が拝めるわけだから、たまらないドラマだ。
しかし、いざふたを開けてみると、初回視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は7.9%、第2話は7.8%で、以降、第3話=5.7%、第4話=5.1%、第5話=5.4%、第6話=5.9%と4週連続5%台。打ち切りもちらつくような状況で、ここまでの平均は6.3%。裏のフジテレビ「銭の戦争」(草なぎ剛主演/火曜日午後10時〜)は、2月17日の第7話で過去最高の14.4%を記録するなど、平均13.0%としており、「まっしろ」にダブルスコア以上の大差をつけている。
12年度前期のNHK連続ドラマ小説「梅ちゃん先生」を大ヒットに導いて、国民的女優の仲間入りを果たした堀北にとっては屈辱的な数字が続いている。
そんな折りの16日、プロデューサーらが交代で更新している「まっしろ」公式ツイッターで、スタッフが「今更、言うまでもないことですが、結果において、すべての責任は僕にあります。堀北さんのファンの方に悔しい思いをさせてしまったことについても、率直にお詫びしなければなりません。申し訳ありません。ただ、まだ5本残っています。後半は展開に手応えがあります。勝負は捨てていません」と謝罪。
また、「僕が叩かれるのは当然ですが、井上由美子先生、今井(夏木)監督を始めスタッフ一同、堀北真希さんはじめ、キャストの頑張りは、信じていただき、変わらず一層のご支援を賜りますよう、お願い致します」ともつぶやき、脚本家らに気配りを見せた。
ドラマの視聴率が悪いからといって、局の制作スタッフがファン、主演者、脚本家らに公に謝罪することなど異例中の異例。
撮影自体は15日にクランクアップし、16日には打ち上げが行われ、あとは見守るだけとなったが、裏番組との兼ね合いもあり、ここから大きく数字が上昇するかは、はなはだ疑問だ。
当の堀北は18日、主演舞台「嵐が丘」(5月6日〜26日=東京・日生劇場)の制作発表会に出席。堀北にとって、舞台は昨年2月26日〜3月16日に上演された「9days Queen〜九日間の女王」以来、約1年ぶりとあって、気合が入っている様子。「目の前にお客様がいらっしゃるので、そのお客様に向けて演技するのは舞台ならでは。普段の私はおっとり、まったりしているので、頑張って役作りしたいです」と気を引き締めていた。
すでに、「まっしろ」は撮影終了しているとあって、不振のドラマのことは早く忘れて、舞台に気持ちを切り替えたいところか…。
(坂本太郎)