◆共同通信杯=超のつく穴好きの記者にとって、9頭という少頭数だけで、馬券購買意欲がグンと下がってしまうところ。が、ここは2強で断然ムード。鞍上もアンカツ、ユタカと役者がそろい、人気がかぶるのは必至だけに、アタマが狂えば33連単で思わぬ高配当ゲットも可能だろう。 フサイチホウオー、ニュービギニング以外はすべて穴馬とここは割り切る。3番人気濃厚だが、2強を崩せるのはフライングアップルしかいない。全成績<2201>の安定感が示す通り、能力は世代トップクラスだ。その3敗も相手が新馬(0秒5差2着)=フサイチオフトラ(後に萩S勝ち 骨折)、東スポ杯2歳S(1/2馬身差2着)=フサイチホウオー(ラジオNIKKEI杯2歳S勝ち)、朝日杯FS(0秒4差4着)=1着ドリームジャーニー、3着オースミダイドウ(デ杯2歳S勝ち)とそうそうたるメンバー。
今回出走するのは一番着差がなかったホウオー一頭のみで、アップルにとってくみしやすいメンバー構成といっていいだろう。東京1800mという舞台もベスト。事実、同条件の東スポ杯では2歳王者ドリームジャーニーにハナ差先着している。もともと「精神的に落ち着いているので、手がかからない」(藤沢和師)馬が、「物見やモタれ癖もなくなりつつある」(葛西助手)というように、一戦ごとに競馬が上達していることも強調材料。中7週になるが、28日はWコースで5F65秒2、ラスト1F12秒0の好時計。ゴール前仕掛けられ、抜群の反応で楽々、マチカネゲンジ(4歳1000万)に併入と、絶好の気配を見せている。
さらに鞍上には“追える”岩田康誠を確保。持ち味である息の長い末脚を生かすには最適のジョッキーだろう。藤沢和師が「今回は力が入る」と言えば、2007年厩舎初重賞Vを贈るのはアップルで決まり。