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ローカル回想記 終いで夏を沸かせたダイナマイン&ダイナシュート

 「牝馬は夏に強い」。手垢のついた言葉だが、では、なぜ強いのか?
 ダイナアクトレス(毎日王冠ほか、重賞5勝)はじめ、名だたる牝馬を数多く育てた矢野進師は「ホルモンの関係だと思う。人間も女性は夏に強い」と蘊蓄(うんちく)を傾けた。
 矢野進師が引き出しの中から出した“夏女”はダイナマインとダイナシュートの姉妹だ。姉のマインはとりわけ、新潟での活躍が際立っていた。1983年夏、400万→五頭連峰特別→新潟日報賞をぶっこ抜き、3連勝を達成。さらに、翌84年にも米山特別に続き、新潟記念を優勝。夏女の代名詞となった。
 一方、妹のシュートは84年に新馬→新潟2歳Sと連勝し、新潟2歳チャンピオンに輝いている。さらに、87年の七夕賞を優勝したのだから血は争えない。「牝馬は一般的に競走生命が短いが、姉妹で重賞を勝ったのだから大したものだよ」そう言って矢野進師は目尻を下げた。
 姉妹に共通していたのは、夏に強かったこと以外にまだある。「性格が素直で、脚元も丈夫だったから2頭とも手がかからなかった。苦労させられたことがなかった」と言う。また、「(父の)ノーザンテーストの良いところを持っていて、勝負根性があった」と感慨深げだ。
 ダイナマインは85年のダービー卿CT(9着)を最後に引退→繁殖入り。また、妹のシュートもそれから2年後、牝馬東京タイ杯(11着)で引退し、繁殖入りした。
 「2頭とも仔出しが良かった」と、思いを馳せる矢野進師。マインはブロードマイン(中山大障害2回、東京障害特別2回)を、シュートはアドマイヤマックス(高松宮記念)を送り出し、肌馬としても成功を収めた。

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