キャバクラ嬢が着ているドレスのほとんどが胸元のしっかり開いたドレスですよね。そこから覗く豊満な胸をチラチラ見せて、女として、いえメスとしてしっかりアピールします。その心は、しっかり私の虜になって頂戴ね! という意味が込められていますけどね。
かっこよくドレスを着こなすには、ある程度の大きさが必要です。しかし、胸の大きさなんて人それぞれです。願っても全然大きくならない人だっています。だったらどうにかして大きく見せるしかない。私の先輩お姉さんのヨウコさんもその一人でした。
ある日、お店が終わってから更衣室で着替えをしていると、ヨウコさんが入ってきました。今日のお客様の事を話ながらドレスのファスナーを下すと、ヌーブラにテーピング、ぎっしり綿が詰められたブラジャーが…。
「ヨウコさん、なんですかそれは!」無視できない程の気合いの入りように、前のめりで質問攻めの私。するとヨウコさんは、外側から順にどうなっているのかを丁寧に教えてくれました。
まず、胸をある程度寄せ、医療用テープで固定します。その上からヌーブラを着用します。この時、背中からも肉を寄せ集めるそうです。最後はパット+綿がぎっしり詰められた立体的なブラジャーをつけてできあがり。AカップからEカップへと変身です。
美人で背も高く、スリムなのに巨乳というアンバランスさが色気を醸し出し、多くの男性がヨウコさんにはまっていました。勿論、私もヨウコさんに憧れるファンの一人。その時は、騙された! と思ってしまいました。
また、お店の部長が紹介してくれた別のお店の女の子ヒナちゃん。愛くるしい顔立ちで気配り上手、甘え上手でやり手なNO2だそうです。彼女のおしりは小さく丸く、はちきれそうなバストは重力にも逆らわずに上向きでした。
私と年齢も近い為か気も合って、ヒナちゃん行きつけのバーに連れて行ってもらいました。お酒もまわって気分が良くなった頃、バーのマスターがヒナちゃんの胸の話を始めました。
なんとヒナちゃんの上向きバストはシリコンだったのです。「横になっても垂れないし、私面倒くさがりだから、パット入れたりするとか嫌なのよね」とヒナちゃん。
どうしてそこまでするのか? という私の質問にヒナちゃんはこう答えました。
「だってね、パッケージはある程度美しい方がいいのよ。美しくあることで初めて戦場に立たせてもらえるのよ、甲冑や鎧を着けずに戦った武将なんていないでしょう?」
ホステスとして働くための心得を頂戴したような気がした一言でした。
それよりも、そのシリコンを入れる手術代、一体誰が出したのか気になるレイでした。
ライター竹内レイ:ブログ
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