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JCダート(GI、阪神ダ1800メートル、7日) カジノドライヴ 新コンビ“アンカツ”が絶賛

 王者が絶対的であればあるほど、負かしたときの値打ちが出る。世代交代…この大きな野望に3歳馬カジノドライヴとサクセスブロッケンが挑む。今週のメーンは「第9回ジャパンCダート」(GI、阪神ダ1800メートル、7日)。最終追い切りが3日行われ、阪神競馬場で調整されているカジノドライヴが絶好の動きを見せれば、栗東トレセンではサクセスブロッケンが万全の仕上がりをアピールした。合言葉は打倒ヴァーミリアンだ!!

 JCダート最大のサプライズがカジノドライヴの参戦だ。賞金順位は41番目。本来なら出走など夢のまた夢だったが、レーティング(4位)の恩恵を受け見事、出走権をゲットした。

 世界が注目した前走・ブリーダーズCクラシックは折り合いを欠き最下位(12着)。日本調教馬によるBC制覇の野望は無残にも砕かれたが、葛西助手にショックの色はもはやない。
 ダートで行われた米国・ピーターパンS(GII)ではダ1800メートル1分47秒8の破格のタイムをマーク、0秒9差をつける圧勝を飾り、能力の高さを証明している。
 「前走の敗因は馬場(オールウェザー)が合わなかったものとはっきりしているからね。クッションが深くて、ダートとはまったくの別物。前に押し出される展開もきつかった」
 前走後は阪神競馬場で調整。26日に行われた1週前追い切り(ダート)では6F78秒5、上がり3F37秒0→12秒0の好時計を楽な手応えでマークするなど、激戦の疲れは皆無だ。葛西助手の顔も自然と緩む。

 「寒い時季なのに毛ヅヤが悪くならない。歩様もだいぶ柔らかくなってきた。サッサッと軽く走ってきちゃうところが、すごいところだよね」
 最強メンバーと呼ばれる今年の日本馬。それでも、陣営から弱気な言葉は出てこない。
 「古馬、とくにヴァーミリアンは強い。ただ、同世代の馬には負けないと思う。とにかく、持ってるものが違うんだから」

 JBCクラシックでヴァーミリアンにクビ差と肉薄したサクセスブロッケンより上…となれば、一気の天下獲りがあってもおかしくはない。

 【最終追いVTR】安藤勝騎手が阪神に駆けつけて追われた。ダクで1周、体をほぐしてからシャンパンスコール(3歳未勝利)を先に行かせスタート。道中は落ち着き十分で徐々にシフトアップ。直線入り口で僚馬を射程に捕らえると、外から一気に交わし去った。全体時計は6F82秒4→65秒1→50秒6→37秒4→11秒8。反応、気配とも文句なしで“特A”の仕上がりだ。

○安藤勝騎手の話「新馬のときに見たイメージは“もっさり”といった感じだったが、乗るとキビキビしていて反応がいいね。まだ4戦のキャリアなのに、落ち着いていて大人びている。競馬は後ろからでも良さそうだし、これだけの馬に乗れて幸せです」

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