この特番は、秋本治氏の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を元に、漫画に出てくる「人は催眠術でキレイ好きに出来るのか?」「人はくすぐられるとなんでも自白するのか」「街中でゴルフをするとエキサイティングする」など「こち亀」に出てきたネタを検証する、2時間まるごと「こち亀」という豪華企画だった。
番組では、原作漫画のコマがふんだんに引用され、さらに、タイトルコールはフジテレビアニメ版で主人公・両津勘吉の声を演じたラサール石井が担当するなどのコラボが行われたのだが、熱心なこち亀ファンは、このラサールのキャスティングに違和感を覚える者もいたという。
TBSで「こち亀」といえば、元SMAPの香取慎吾が両津勘吉を演じた2009年のドラマシリーズ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」であり、フジテレビで両津を演じたラサールは本来、関係がないはずなのである。
しかし、「水曜日のダウンタウン」では「香取版こち亀」の存在は完全になかったことにされており、引用されるシーンも原作漫画のコマばかりであった。
「香取版こち亀」は、主演する香取慎吾が既に所属事務所であるジャニーズ事務所を退所していることに加え、低視聴率および映画版が大コケしたことで、香取慎吾の関係者の間では「黒歴史」として扱われることも多い「曰く付き」の作品だった。
そのため、ネットでは「想定はしてたけど香取版こち亀の存在消されてて笑えるw」「やっぱり大人の事情で無理か」といった声が相次いだという。
元からあまり人気の高くない「香取慎吾版こち亀」ではあるが、こうもキレイさっぱりスルーされると「流石に気になる」という視聴者は多くいたという。