「ほかに初出場がささやかれているのは、人気バンド・ONE OK ROCK、NHKの朝ドラ『なつぞら』の主題歌を歌ったスピッツ、ソロで初出場となる伊藤蘭、このところ人気急上昇中のBiSH、坂道シリーズの日向坂46など。特に演歌歌手の初出場は聞こえてこない」(音楽業界関係者)
昨年の紅白の演歌勢は紅組が石川さゆり、坂本冬美、2回目の出場だった丘みどりら6組、白組は五木ひろし、氷川きよし、三山ひろしのわずか3組だった。
「いずれも大手芸能プロのバックアップがあって出場できた丘と三山だが、今年は特にヒット曲がないので厳しい。三山は特技のけん玉を披露していたが、もはや歌唱力のある演歌歌手の楽曲で視聴率が取れる時代ではなくなってしまった」(同)
そんな流れを意識してか、昨年まで19年連続での出場を果たしている氷川は、今年に入りヴィジュアル系の楽曲を披露し、始球式でその美脚を惜しげもなくさらけ出すなど“脱・演歌”のイメージ作りが目立つようになった。
「時代の流れには逆らえないようで、演歌枠のはずの氷川も今年はV系の楽曲を披露する可能性が浮上しているようです。もはや、制作サイドも幅広い年齢を意識するのではなく、ヒット曲をなるべく盛り込み、その歌手のところで視聴率を稼ぐ戦略にシフトしつつある。来年以降、演歌枠は激減しそうだ」(NHK関係者)
氷川と同じように演歌以外で話題になった演歌歌手といえば、9月に津軽弁のラップ曲「TSUGARU」をリリースした吉幾三。01年以来、18年ぶりの出場を期待したい。