早いもので福島と阪神開催も最終日。阪神ではダ1400mのGIII「プロキオンS」が行われます。この重賞は過去10年で3度も時期が移動。現在の7月に定着したのが、つい2年前のことです。それでも1番人気だけは、ここ8年連続して連対を継続中。果たして今年はどうでしょうか。
関東の久保田厩舎は大将格のワイルドワンダーを筆頭に、新鋭3歳馬シルクビッグタイム、さらにラインドライブの3頭で攻勢をかけます。
で、私が最も注目しているのが、走りごろの3走目となるヴァンクルタテヤマ。前走の欅Sでは34秒9→46秒9→58秒6とハイペースで飛ばし、アタマ差2着に粘り込んだ二枚腰には東京コースゆえに驚きました。今回は前走より楽な逃げが打てそうな予感。注目の逃走劇です。
さて「七夕賞」。ハンデ戦で距離が2000m。最も大きなポイントと考えたのが展開です。ほとんどの有力馬が差し、追い込み型。しかも、それぞれが末脚に自信を持ち、チャンスをうかがっています。
となると、必然的に執ように牽制する可能性が大。このスキを突く馬が今年の大波乱を呼び起こしそうな気がします。
で、本命はダブルティンパニーです。おそらく主導権を奪うのはミヤビランベリか、このダブル。ほかに競りこんで行く馬が見当たらないことから判断して、この2頭が先頭、2番手で折り合いを付けると、完全な先行馬ペース。しかも、現在の福島は最終週で時計を要す馬場状態。ダブルティンパニーにとっては願ってもない舞台です。
昨年10月の京都・北野特別では、4カ月ぶりの実戦に加えてスタートミスの不利がありながら、後にエプソムCを制したサンライズマックスから0秒2差3着に好走している力量馬です。
元来が叩き良化型で今回は3戦目。芝は全4勝中3勝が右回り。何より、これまで芝2000mは6戦して<3111>と抜群の適応力。53kgのハンデは、デビュー以来、一番軽い斤量。今回はあらゆる面で条件がそろいました。鞍上は10番人気のドリームスカイを東京ダービーで優勝に導いた戸崎圭太騎手。一角崩しに期待します。