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「噂の深層」2人のマラソンランナーの出馬消滅の裏に石原伸晃

 30日の衆院選で史上最低得票数の可能性が高い自民党。目下の話題は下野後の次期党総裁で、水面下で候補をリストアップしているという。その“次の次の総理”一番手に上がっているのが石原伸晃だ。東京・杉並の選挙区では圧倒的な強さを誇るが、今回ばかりは油断できない。小選挙区で落選、比例区での復活当選は未来の首相候補だけに何とか避けて通りたいところだろう。

 そんな石原=自民党陣営に苦汁をなめさせられそうなマラソン日本代表が2人いる。瀬古利彦と有森裕子だ。
 一見、衆院選とは無関係と思われるご両人だが実は2人とも大の「政治好き」。「社会貢献したい」と口々に語っているが、本音は「議員センセイになって、世の中を政治するのが夢なのでは」(事情通)と噂される。
 意外と知られていないが、瀬古は政治家転身を「今年2月頃から考えるようになった」と事情通は語り、次のように話を進める。
 「今年1月に瀬古が所属する『東京陸上競技協会(略称・東陸)』の役員選があったのです。昨年から役員になった瀬古は今年も当然、役員に立候補。それも今回は“会長”への立候補を画策。選挙後、小掛照二会長(当時)の後釜となり上部団体の『日本陸上競技連盟』にも影響力を持とうと思ったようなのです」
 ところが、思惑通りにいかず落選。無役になった瀬古は「次の照準を国会議員に変えた」(前出・事情通)という。そんな中、自民党が瀬古に接触。事情に詳しい陸上関係者はこう話す。
 「6月頃に、衆院選に出馬しないか? という打診を非公式に受けたのです。本人は国政進出を夢見ていたので、かなり喜んでいたようです」
 しかし喜びも束の間、肝心の選挙戦に突入すると思わぬ「落とし穴」が待っていたのだ。
 伸晃と瀬古には因縁めいた「事実」がある。今年6月1日から急きょ、伸晃が東京陸上競技協会の会長に就任したのだが、この「会長」職こそ瀬古が何よりGETしたかった「権力」なのだ。

 それが、よもや伸晃の手中に…こうなれば、瀬古の皮算用は大きく狂ってくる。「全国に1万5000人規模で会員がいる」(前出・陸上関係者)陸上競技協会は伸晃を組織ぐるみで応援。瀬古が仮に出馬してもバックアップ「ゼロ」という悲しい結果になるのだ。
 一方、民主党からの出馬が有力と噂される有森裕子も“伸晃余波”をモロに受けそうな気配。こちらは今回見送りの公算が高いようだ。
 一般的に有森といえば、「ド真面目で“根性、根性”の精神論者」のイメージが強く、カタブツ感が漂う。今回、水面下で働きかけた民主党の党員でいえば、参院議員の蓮舫に近い。
 それだけに、しっかりとした基盤さえできれば、蓮舫同様「マジメ族」からの指示を得られるが、今回のような「ゲリラ戦」となれば「私のバックは陸連」が謳えないと苦しい展開となるのだ。
 ただ、有森の名誉のために「実は、関西弁でよく喋り、冗談もポンポン言う。小出(義雄)監督との掛け合いはおよそ漫才ですよ」と、有森をよく知るライターは語る。
 瀬古VS有森のマラソン五輪対決は思わぬ「落とし穴」で消滅しそうだ。
(※敬称略)


 陸上競技とは最も縁遠い存在に思われる石原伸晃が6月1日付で東京陸協の会長に就任した当時、陸協幹部は大混乱に陥った。
 そもそも2月1日付で大串啓二が会長に就いたばかり。それがわずか4カ月で退任、しかも「ノー選挙」で伸晃が抜擢されたのだから、背後の政治力は誰もが気になるところ。さまざまな憶測が飛び交っている。

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