百田は学生時代、新体操やバスケットボールなどで汗を流していた大のスポーツ少女。メンバー4人のなかでも、運動神経はズバ抜けている。ももクロの数あるハードナンバーで、それを象徴しているのは『NHK紅白歌合戦』(12年)でも披露したダンササイズな『行くぜっ!怪盗少女』。最大の見せ場は、間奏で百田が、ジャンプしながら両手足が付くほど反ってみせる“エビ反りジャンプ”。この“歴史に刻む飛翔”が、今回の初受賞につながった格好だ。
表彰状を授与された百田は、「10年前に、なにげなくはじめたエビ反りジャンプが、まさか『エビ文化に影響を及ぼしてる』と言っていただけるとは思ってもみなかった。すごくうれしい!」と、チャームポイントのえくぼを見せてニンマリ。「エビ反りジャンプというものをさらに磨きをかけながら、これからも長く飛び続けられるように頑張っていきたいと思います」と、“エビ反り永久宣言”を口にした。
終盤では、ももクロ結成10周年を記念して、水槽に入った10匹の海老を早くつかみ取るゲームで一騎打ち。百田が取った海老は、発砲スチールに移したあとも跳ね返って落ちるほどピチピチしており、勝者は泉。だが、「夏菜ちゃんにあげる。私は芸能生活50年だから。若い子に頑張ってもらいたいから」(泉)と太っ腹な一面を見せた。
これにて、受賞商品としての海老1年分(365尾)+10匹をゲットした百田は、食べ方を司会者から問われると、「どうしよう。こういうのは1日1本食べたほうがいいんですかね? どうしよう。今、エビ、(値段が)高いから……」と庶民派な素顔を見せた。雨のなか多く集まった“デコノフ”(百田推し)から、「会場のみんなと」という声が飛ぶと、「会場のみんなにはあげないよ。 ヤだよぉ」としっかりレスポンスした。
気になる食べ方は、「ボイル。オリーブオイルなんかをかけながら、シャレオツ(おしゃれ)な感じで食べたいと思います」と、らしく表現。すでにメンバー3人(高城れに、玉井詩織、佐々木彩夏)から、「海老を持ってこい!」とねだられているという。
泉には、“白姫えび”という品種の海老が365尾も贈られたが、「ババアに姫だなんて(笑)」と笑わせることを忘れず。泉は、百田が所属するスターダストプロモーションの歴代女優が子どもだったころから、ほとんど共演しているため、控室では歓談が止まらなかったという。加山雄三や笑福亭鶴瓶ほか、共通知人が多い2人。終始、和気あいあいムードだった。
(カメラ&文/伊藤雅奈子)