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都営三田線内幸町駅、日比谷公園街灯の巨大テントウムシの謎

 日比谷公園の国会通り沿いの街灯に巨大テントウムシが止まっているのをご存じだろうか?都営三田線内幸町駅から国会方面に向かって同公園脇の歩道を進むと、街路樹に交じって16本の街灯が設置されている。そのほとんどに、なぜか大きなテントウムシのイミテーションがある。
 公園内は東京都の管轄だが、外周の歩道については千代田区が整備している。同区まちづくり推進部は「あれは光感知センサーなんです。すべてのテントウムシの背中に穴が開いていたのにお気づきでしょうか。夕暮れどきに周囲が薄暗くなると感知して、街灯にあかりが灯るんです」(道路公園課)と説明。光センサー内蔵テントウムシであることが分かった。
 確かにむき出しのセンサーだと味もそっけもない。そこで樹木にとまる虫をイメージしたんだろうが、なぜテントウムシでなければならないのか?という疑問が残る。樹木に止まる昆虫はなにもテントウムシばかりではない。むしろカブトムシやクワガタ、セミ、チョウのほうが一般的だ。

 同課は「当時の担当者の遊びごころです。『点灯』と『テントウムシ』をかけたダジャレなんですよ。10年以上昔のことなんで詳細は分かりませんが、設置時には子供が喜ぶ仕掛けだろうということで、広報誌などでPRしました。その当時は財政、気持ちに余裕があったんでしょう」と謎解きする。同様の仕掛けは区内の一部公園にもあるといい、テントウムシに続く第2、第3弾としてカブトムシとセミがあるはずという。
 日比谷公園脇の歩道で確認すると16本中2本だけがカブトムシだった。理由を知ってみればテントウムシのほうがピッタリくる。

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