6日、都内で開かれた「第28回日本メガネベストドレッサー賞」の授賞式でのこと。“最も眼鏡の似合う人”を各界から選ぶ同賞で、お笑い芸人としては史上初めての選出となった又吉は、受賞のスピーチでメガネとの出会いを語り出した。
「“お前、メガネかけてるか?”と思われるかもしれませんが実は中1からかけはじめまして、そのころ駅前のデパートでご飯を食べていたらヤンキー8人に囲まれてボコボコにされまして。病院に行って店に帰ったらメガネがなくなってたんです」
初めてのメガネとの切ない別れを披露した一方で、メガネにまつわる嬉しいエピソードも語った。
「2008年くらいの最も仕事がなかった頃、後輩らがお金がないのにみんなで誕生日プレゼントにロイドメガネを買ってくれたんです。“全然かけてないじゃん”と言われ続けたけど、ここ一番大事な時にかけようと思っていたのが…、それ今日でしたね」と呟くと会場は大きな笑い声に包まれた。
最後に「劇的な一年だった。昨年秋から書き始めた小説がこんなに話題になるとは。忘れられない一年になったけど、自分が忘れられそうで怖い」と小説執筆からの一年間を振り返った又吉。気になる次回作については「どんなのにしようかまだ企画段階」という。