未勝利脱出に4戦を要したものの、以後は一戦ごとにレース内容が良化。前走のUHB杯では格上挑戦をものともせず、4角先頭から後続を2馬身突き放す完封劇。着実に進化を遂げ、ようやく重賞の舞台にまでたどり着いた。
中間は函館に残って調整。1週前にはWコースで5F68秒0→52秒7→38秒8→12秒4(強め)をマーク。時計が出にくかった馬場を考慮すれば、攻め時計は上々で、伸び脚も実に軽快だった。500kgを超える大型馬だが、体が引き締まり、動きもキビキビ。状態の良さが手に取るように伝わってくる。
「以前は体質が弱く、間隔をあけないと使えなかったのに、今は順調に使い込める。得意ではない道悪も前走で克服できたし、本当に具合がいい」と梅内助手。
相手が大幅に強化されるここが試金石の一戦。6連勝を飾り、堂々とスプリンターズS(GI 中山芝1200m 10月5日)へ乗り込むか、注目だ。
【最終追いVTR】横山典騎手を背にWコース(重)で追われ、5F65秒9、上がり3F39秒0→12秒4をマーク。パートナーを2秒半追いかけ、併入にもち込んだ。終始、馬なりでの調整だったが、すでに馬体は仕上がっている。気配は良好。