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今後も続々と摘発されそうな高額転売チケット

 転売目的を隠して安室奈美恵のコンサートチケットを不正に入手したとして、京都府警が先日、大手チケット転売仲介サイト「チケットキャンプ(以下チケキャン)」の運営会社「フンザ」(東京都)の笹森良・元社長と、大阪市内の転売業者の男3人を詐欺容疑で書類送検したことを、各メディアが報じている。

 報道をまとめると、送検容疑は共謀して昨年4月、転売目的を隠し他人の名義で別の販売サイトから安室のコンサートチケット2枚(計1万9600円)を購入したとされる。購入したチケットは、チケキャンで計3万4000円で転売。4人とも容疑を認めているという。

 高額転売を巡る仲介サイトの摘発は初めて。府警は地検に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたというが、フンザと転売業者は15年春〜昨年11月末、人気アーティストのチケット転売などで約32億円を売り上げていたという。

 「通常、チケキャンでは出品者が手数料を支払う。しかし、フンザはこの業者を優遇し、段階的に無料にしていたというから組織ぐるみの高額転売と認定された。このところ、昔はコンサート会場でおなじみだったダフ屋が消え、ダフ屋はネットでのビジネスにシフト。チケキャンを“主戦場”にして高額転売が大規模に行われていた」(全国紙社会部記者)

 また、韓国の人気男性デュオ「東方神起」のチケットを不正に購入したとして、兵庫県警は先日、福岡市内のチケットショップ経営者らを詐欺容疑で逮捕。県警によると、2人は12年10月〜17年9月に少なくとも5億5000万円を売り上げていたとみられるという。

 「昨年12月、ジャニーズ事務所の所属タレントのチケット転売などが原因で捜査のメスが入り、チケットキャンプは今年5月での閉鎖を発表。今年は安室奈美恵の引退ツアーのチケットが数多く高額転売されそうだが、摘発が相次ぎそうだ」(同前)

 とはいえ、どうしてもチケットがほしいファンの“需要”があるうちは、高額チケットの転売撲滅は難しそうだ。

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