東日本大震災の被災地支援の一環として行われた本イベント。ハリルホジッチ監督は子供たちにドリブルを指導するなかで、自身のドリブルも披露。「ボール運びとボールコントロールはとても大切。ボール運びはメッシが一番上手いよね。パッパッパッと、できるだけ短い距離で小刻みにボールを触りながらボールを運んでみて。相手をかわす方法はこの(子供の)年代にこそ身に付きます」と子供たちにアドバイス。
子供たちからの質問タイムでは「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれ、「こんなに美しい国に来たのは3か月前。正直、日本に来て日本食が大好きになりました」とにっこり。「休日はどんなことをして過ごしているんですか?」と問われると「まず、休日は基本ありません。週末もスタジアムに行き、日曜日は試合のビデオを見ています。フリーな時間はほとんどありません。チームを強くするために監督はものすごくたくさん仕事をしなければならないのです」と多忙をアピール。
子供たちに自ら「今の日本代表のプレーには満足していますか?」と問いかけ、子供たちが「いいと思います」と返すと、6月にサッカーのワールドカップ(W杯)アジア予選初戦でシンガポールと引き分けたことを挙げ、「この前勝てなかったのは残念だったでしょう? わたしもです。次は約束するけど勝つよ」と次戦の勝利も約束。
「いつかハイレベルなところに行くためにはたくさんトレーニングしなければなりません。サッカーのことももっと好きにならないといけません。君たちが偉大な選手になってくれることを期待します。いつか日本代表にも入って欲しい」と子供たちにメッセージを送っていた。
(取材・文:名鹿祥史)