23日、Jリーグが加盟クラブに対し、外国人選手枠の規定改正を検討すると伝えたことが一部スポーツ紙によって報じられた。また、報道の中ではその理由について、“ヴィッセル神戸のチーム状況によるもの”という旨の内容も伝えられている。
Jリーグの公式サイトに記載されている「2018明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」には、「登録することができる外国籍選手は、1チーム5名以内とする」「試合にエントリーすることができる外国籍選手は、1チーム3名以内とする。ただし、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の国籍を有する選手については、1名に限り追加でエントリーすることができる」という記述がある(「Jリーグ提携国」と定められている8か国は対象外)。
今回の当事者であるヴィッセル神戸の所属選手を見てみると、外国籍選手が3名(ポドルスキ、レアンドロ、ウェリントン)、AFC加盟国籍選手が2人(チョン・ウヨン、キム・スンギュ)という陣容になっている(タイ国籍のティーラトンはJリーグ提携国につき対象外)。この面々の中にイニエスタが加わるとなれば、選手起用・編成を巡りチームが頭を悩ませることになるのは想像に難くない。
こうした状況を鑑みて、規則の改定に動き始めたと目されるJリーグ。これを受けて、ネット上は「まっとうな改革だと思う」「そんなことしたらスタメンから日本人選手が駆逐されるだろ」「一長一短、難しいところやね…」といった声が挙がっている。また、中には「いきなり撤廃じゃなく、まずは枠の緩和から様子見しようよ」「複数の日本人選手の起用を一緒に義務付けてみては?」といった提言をする人も。
賛否両論の様相を呈している今回の一件。Jリーグがどのような方向で話を進めていくか、今後も要注目だ。
文 / 柴田雅人