5月4日、パトリックは自身のツイッターに「僕はすごく望んでたけど、残念ながら変えることはうまくいきませんでした。日本の為にプレーできる何かチャンスはあるかなあ?」と投稿。自身の帰化申請が受理されなかったことをうかがわせている。
過去に日本に帰化したブラジル人選手としては、日本代表で10番を背負ったラモス瑠偉を筆頭に、呂比須ワグナー・三都主アレサンドロ・田中マルクス闘莉王といった選手が顔を揃えている。こうした面々が確かな実績を残していることを考えると、もし帰化が認められていれば、パトリックも相応の働きを期待できる選手となっていたのかもしれない。
また、W杯イヤーである2018年、日本サッカー協会は前監督ヴァイド・ハリルホジッチを解任し、西野朗新監督によりチームを再構築している。こうした状況でパトリックが帰化するとなれば、戦術オプションの一手としてW杯のメンバーに名を連ねていた可能性も少なくないだろう。
大和魂を持つブラジル人選手を巡る今回の一幕。これを受け、ネット上では「頑張れパトリック!」「日本を好きでいてくれてありがとう」「他チームのサポだけど応援してる」といったエールの声が多く挙がっている。今回願いが叶わなかったパトリックにとって、自身が持つ“日本愛”がサポーターにはしっかりと届いているということは何よりの救いだろう。
ただ、パトリックは7日にツイッターに「私ブラジル人ですが心は日本人です。まだ帰化諦めてません。」と投稿もしており、日本国籍取得に向けた取り組みはこれからも続いていく模様。次の機会ではその思いが通じることを願うばかりだ。