マーメイドSは◎サンレイジャスパーが昨年の雪辱を果たします。
このレースは2年連続2着と好走。水銀柱の上昇とともに毎年、調子を上げてくる夏馬で、夏の重賞は1勝、2着3回と“お手の物”です。
昨夏の小倉記念では牡馬相手に1馬身差の快勝。馬群の中で折り合い、絶妙なタイミングで追い出されると直線では見事に弾けました。サマー2000シリーズ優勝への期待が高まりましたが、馬インフルエンザと蟻洞(ぎどう)で長期休養を余儀なくされてしまったのは残念でしたね。
タフさが売りのジャスパーでしたから、こんなに長い間、休んだのは初めてのこと。約11カ月ぶりの実戦になりますが、放牧先から帰厩後はこの牝馬重賞での復帰を目指してここまで入念に乗り込まれ、じっくり調整されてきました。陣営はちょっぴり弱気ですが、先週の追い切りでは坂路800m51秒台の速い時計もバッチリ出ているし、態勢は整っていますよ。
しっかりとツメを治し、十分に体を休めてリフレッシュもできましたから、パワーアップしたジャスパーが見られること間違いなしです。
歴戦の牡馬を蹴散らしているんですから、久々でも牝馬同士なら明らかに力上位。トップハンデの56kgを背負いますが、同斤だったGI・エリザベス女王杯では0秒6差7着と上々の走りを披露しており、まったく問題ありません。
今年もサマー2000シリーズに参戦予定で、もちろん目指すは昨年に取り逃したシリーズチャンピオン。ここを優勝して、幸先のいいスタートを切ってくれるでしょう。