先回は慶良間(けらま)諸島の座間味島を取り上げましたが、今回はその南西にある座間味村の阿嘉(あか)島を紹介します。
阿嘉島は周囲12.3km、面積3.82平方km、人口約350人ほどの小さい島です。人も少なく、本当にのんびりした島です。以前、八重山諸島の黒島を取り上げましたが、イメージ的にはそんな感じの島です。阿嘉港から上陸すると、ほのぼのしたムードが漂います。
阿嘉島も座間味島同様、ダイビングが盛んですので、ダイバーが数多く訪れます。座間味島、渡嘉敷(とかしき)島ほどは混み合わないので、穴場かもしれません。港のそばには小さなビーチもあって、着いてすぐ遊べます。ポピュラーなのは、島の西側にあるニシバマビーチです。トイレ、シャワー施設も完備されています。島内交通はないため、レンタサイクルか徒歩になります。小さなホテル、民宿はあります。レンタルショップは数が少ないので要注意です。
座間味島には映画「マリリンに遭いたい」に登場するメス犬のマリリンの像がありますが、阿嘉島には港の目の前にオス犬のシロの像があり、これも有名な観光スポットになっています。
阿嘉港から南に阿嘉大橋を渡ったところが、慶留間(げるま)島。ここは人口80人ほどの、本当に小さな島。集落は阿嘉とは逆の南側にしかありません。この島を巡るなら、阿嘉島で自転車を借りた方がいいでしょう。
さらに南に橋続きでつながっているのが、無人島の外地(ふかじ)島。ここには慶良間空港があり、かつては那覇から飛行機が飛んでいましたが、残念ながら今は廃線となっています。
座間味の島々はどこも魅力的ですが、日帰りで訪れるなら、オンシーズンにした方がいいかもしれません。もちろん、海水浴だけでも楽しめますよ。
アクセスですが、座間味島、阿嘉島に向け、那覇・泊港(通称=とまりん)から船が出ています。所要時間は先に到着する島が50分(フェリーなら90分)、後に到着する島が70分(フェリーなら120分)。ルートは便によって違います。船の運賃は高速船が片道3140円、往復5970円。フェリーは片道2120円、往復4030円。高速船もフェリーも1日2往復ですが、増便や運休がありますので、ご注意下さい。
この他に座間味島〜阿嘉島を往復する村内航路があり、1日4便運行しています。所要15分、運賃は片道300円です。
(旅人:ミカエル・コバタ)