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「やる気がない」「会社に行きたくない」そう思ったら“男性更年期障害”を疑え!(2)

 男性更年期障害の数は、全国に600万人いるといわれる。発症するのは平均53歳前後だ。
 では、いざ更年期障害と診断された時、どのような治療法があるのか。別の専門医が言う。
 「男性更年期障害の治療を専門としているのは、泌尿器科や男性更年期外来です。テストステロンが8.5pg/ml未満であれば、ホルモン補充療法を行います。その他に、漢方薬や軽い安定剤を処方しますが、効果が見られない場合は、ホルモン補充療法を3カ月試みて効果を待ちます」

 ホルモン補充療法は、一般的に約2〜3週間に1回行う。男性ホルモンの軟膏を塗布する方法もあるという。
 ただし、ホルモン補充療法は男性でも女性みたいにおっぱいが大きくなってきたり、ニキビ、多血などの副作用もあるので要注意である。
 男性ホルモンは前立腺肥大の進行を早めるので、補充療法を受けている時は、定期的に前立腺の検診やPSA検査(前立腺がんの早期発見に非常に効果的な検査方法)を受ける必要があるという。
 また、日頃の食生活も大切だ。
 たとえば、タマネギ。それを切った後、すぐに加熱調理してスープやカレーにして毎日食べると劇的な効果があるそうだ。

 井上理事長が続ける。
 「男性更年期は、誰もが通過します。齢を取って大切なのは、閉じこもらないことです。何にでも興味を持って、人と接すること。スポーツもいいが、激しい運動はほどほどにして、のんびり旅行などをするといいでしょう。とにかく、できるだけ若い人と接するのがいい。小学校の先生は子供から元気をもらうのでしょう、だから、いつまでも若々しく元気いっぱいの人が多い」

 70歳、80歳になっても女性にマメで、いまだ現役だという男性もいる。ホルモン分泌のためにはAV観賞だって構わないと井上理事長は言う。
 「大切なのは、夢を持って生活することです」

 ぜひ、みなさんも見習ってみよう!

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