第5話では、残業や余計な仕事を徹底して断る田端(野波麻帆)がメインに。田端は仕事も家事もしない父と弟を養い、家事もこなすため、余裕のない毎日を送る“しがらみ系女子”だった。あるとき、部長に参加させられた社内の大学OB会に参加するも、そこでセクハラ発言を受けて感情が爆発してしまう――というストーリーになっていた。
これまで一貫して冷静で合理的な姿を見せ続けた田畑が、実はよく行くコーヒー男性店員にだけは特別な想いを抱いていることが明らかに。しかし、OB会で暴走し、男性店員が退職してしまうことも判明。失意の中、アタルに占いをしてもらうという展開になっていた。ネットからは「がんじがらめになってそこから動けなくなるっていうのよく分かる」「傷つきやすいから傷つかないようにだんだん強くなっちゃうっていうの、共感できる」「ちょっと前の自分そっくりで泣ける」などと共感する女性視聴者の声が多く寄せられた。
「本作では毎話、悩みを抱えた社員たちがアタル(杉咲花)に占いをしてもらい、人生の新たな道を探していくという流れになっていますが、今回アタルが田端に告げたのは『世の中は不公平なのが当たり前。世界中のみんなが平等に不公平なの』『幸せは待ってるものじゃなくて自分で作るものなんだよ』という言葉。毎回、若い世代を中心に『刺さる』『沁みる』と話題になっていますが、今回も絶賛する声が聞かれました。30代以上は、アタルが若い分“あまり響かない”という声も見られますが…」(ドラマライター)
一方、少しずつ変わりつつある登場人物たちの関係性にも注目が集まっているという。
「アタルに占ってもらった後、登場人物たちは自身が抱える問題を少しずつクリアにしていますが、そんな中で距離を縮め始めているのは和実(志田未来)と目黒(間宮祥太朗)の2人。第5話でも2人が距離を縮めているような場面が幾度となく描かれており、作品ファンの間では2人がいつ『くっつく』のか、楽しみにしているといった意見も寄せられているようです」(同)
現代社会に生きる多くの人に刺さる言葉が散りばめられている『ハケン占い師アタル』。今後の展開にも期待したい。