契約額は公表されていないが、関係者によると300億円前後らしい。昨年12月期で売上高3兆5680億円、最終利益2020億円だった同社にすれば“安い宣伝費”でしかない。
「リオと東京の五輪ではゴルフが正式競技に決まっている。子会社のブリヂストンスポーツがゴルフ、テニスなどスポーツ用品を手掛けている以上、親会社が『このチャンスを見逃すな』とシャカリキになったのでしょう。JOC(日本オリンピック委員会)のオフィシャルパートナーに甘んじているミズノなどは『鳩山兄弟のルーツ会社にしてやられた』と悔しがっています」(スポーツジャーナリスト)
昨年2月に死去した鳩山由紀夫元首相と邦夫元総務相の母・安子さんはブリヂストン創業者、故石橋正二郎氏の長女。鳩山家へ嫁いだ際にブリヂストン株1300万株を持参したことから「莫大な配当を原資に兄弟2人に毎月1500万円の“子供手当て”を支給していた」と問題になった。
「由紀夫元首相は沖縄の基地移転を巡ってオバマ大統領に『トラストミー』と大見得を切ったものの、逆に日米関係を悪化させた。元首相の顔を思い浮かべて嫌な気分になった米国のIOC関係者は少なくなかったようです」(同)
商魂丸出しが招いた、想定外の副作用というべきか。