山田が受賞した同賞は、大手出版社の編集者100名の投票で、国内の雑誌媒体に掲載された記事や企画に対して贈られる。山田は昨年月刊誌『新潮45』(新潮社)に連載した「一発屋芸人列伝」で「作品賞」を受賞した。
連載では髭男爵をはじめ、波田陽区やレイザーラモンHGら、かつて一世を風靡したお笑い芸人をフィーチャー。5月には単行本化も決定している。
収録で山田は、「『一発屋総選挙』優勝以来の受賞です」と自虐的にコメントしつつ、感激した様子。世間では一発屋芸人扱いとなっている髭男爵だが、近年山田は文化人芸人として静かに注目を集めているようだ。
「山田は『一発屋芸人列伝』の前にも、自身の引きこもり経験をつづった『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)を発表しています。またコメンテーターとしても、的確なコメントをするとネットユーザーから支持されています」(ネットライター)
山田は昨年、『ワイドナショー』(フジテレビ系)にも出演。ネットでエゴサーチをした際、自分に向けられていた“ネットの声”について反応。ネットユーザーの容赦ない誹謗に対し、「その厳しい目、自分自身の人生に向ける勇気ある?」と問いかけた。この発言はネットでも、「これは名言」、「刺さるな」「また番組に出てほしい」などの声が寄せられ、反響を呼んだ。
「情報番組のコメンテーターを務める芸人たちの多くは、ネットユーザーから『コメントが薄くて稚拙』と叩かれがちです。その分、山田の件は珍しいケースと言えます。今後ネットユーザーの支持率の高さと鋭い観察眼を活かせば、活躍の場がより広がる可能性もあります」(同)
今回の受賞を機に、文化人芸人としての認知がぐんと広がりそうだ。