このリークにより、貴乃花の当選の可能性がなくなったといわれていたが、逆に露骨な貴乃花潰しに義憤を感じている若手親方衆が増えているという。つまり、圧力をかけることで、貴乃花に判官びいきの感情が協会内部で巻き起こっているのだ。
言い換えれば、若手や反対論者をスキャンダル暴露、闇の勢力を使った嫌がらせなどで潰してきた今までの協会の問題体質を、貴乃花は身をもって世間に知らしめたのである。協会の若手親方衆の中には、貴乃花のチケット販売方法の改善や升席の人数改善、ファンクラブ運営、力士の老後保障などに共感を示す者も多数出ており、貴乃花が逆転当選する可能性も出てきたのだ。
某一門が立会人によって、投票用紙をチェックするという暴挙に出る動きもあったが、所管省庁の指導により、チェックのない自由投票となる方向で固まりつつある。政府サイドも相撲界と闇権力の癒着は大いに注目しており、これを機会に一掃しようとしているともいわれている。
協会の古い考えに束縛された幹部たちが、貴乃花に圧力をかければかけるほど、相撲界の問題点が浮かび上がり、封建的な体質を露見することになる。幹部たちと貴乃花の戦いは、貴乃花が頭脳戦を駆使して、一歩リードする形になったようだ。この結果は、当然といえば当然である。賢妻・景子夫人という作戦参謀がついている貴乃花が、簡単に敗れるわけはないのだ。貴乃花の改革に日本中が注目している。