酒気帯び運転から再起だ。約1年半の謹慎明けでGPシリーズに舞い戻ってきた織田は、SPで首位に立ち、この日のフリーを迎えた。序盤から「緊張して頭が真っ白になった」というように、明らかに動きが冴えない。
最初の4回転ジャンプで着氷に失敗してリズムを崩した。終盤の3連続ジャンプでも転倒してしまうなど、ミスする度に会場からため息が漏れる散々な内容。それでもフリー154.55点のシーズンベストで、SP首位を守り切り、2位と10点差以上をつける合計236.18点。
3年ぶり2度目のNHK杯制覇で、次戦の全日本選手権に向けて弾みをつけたが、演技後は「優勝できたけど、悔しさが残る内容でした」「ミスがあったので、優勝できないと感じてました」などと首をかしげるばかりだった。