シルク・エロワーズは、1993年に、日本でもおなじみのエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の元アーティストだったジャノー・ペインショー氏が設立したエンターテインメント集団。2010年にはシルク・ドゥ・ソレイユとパートナーシップを締結し、世界36か国、400都市以上で公演を開催。
今回、日本公演が実現したシルク・エロワーズの作品『iD』は、近未来的都市の路地裏でアイデンティティーを探し求める若者たちの愛と友情がテーマで、最新の3D映像技術を駆使し、サーカスの真骨頂であるアクロバットとダンスを融合させることで、新しい形のショーを生み出す。
リハーサルでは、天井から垂れる一枚の布に体をからめながら、恋人同士がはかなくも激しい愛をうたう姿を表現する「エアリアル・シルク」や、ストリートミュージックに呼応する迫力のパフォーマンス「アーバン・ダンス」や、垂直の壁面で繰り広げられるアクロバット「トランポウォール」などが、公開された。
また、この日は、『iD』の開幕を祝って、お笑い芸人のなだぎ武や、ロンドンブーツ1号2号の田村亮をはじめとする、よしもとの大芸人軍団が駆け付けた。なだぎの口から、会期中、『iD』へのよしもと芸人の飛び入り参加が「あるかもしれません」と明かされ、参加するかもしれない芸人として「ペナルティのワッキー」の名前が挙がる一幕も。女性エンターテインメント集団あやまんJAPANのあやまん監督は、「生まれてはじめてこんな舞台を見ました!」と感想を語った。また、同集団は、元メンバー・ファンタジスタさくらだの卒業をうけ、新メンバー募集を発表したが、「新メンバーに、(シルク・エロワーズのメンバーを)スカウトしたいと思いました!」と大興奮だった。(中村道彦)
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