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二階堂ふみ、戦争への思いを切々「伝えていくことは大切なこと」

 女優の二階堂ふみが16日、主演映画『この国の空』(8月8日よりテアトル新宿ほか全国公開)の完成披露試写会に出席。太平洋戦争時の東京を舞台にした本作の完成に「戦後70年という節目でこの映画を作ることができて胸に来るものがあります」としみじみ感想を述べた。

 本作は終戦間近の東京を舞台に、母・蔦枝と杉並区の住宅地に暮らす19歳の里子(二階堂ふみ)が、妻子が疎開して一人暮らしの隣家の男・市毛(長谷川博己)の身の回りの世話をするうちに、次第に女を目覚めさせていくという物語。この日は二階堂のほかに長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子ら共演者と、脚本家で、本作で18年ぶりにメガホンをとった荒井晴彦監督も出席した。

 二階堂は登壇すると「中学生の時に国語の教科書で茨木のり子さんの『わたしが一番きれいだったとき』を読んで、これが『戦争というものなんだ』ってものすごく肌で実感しました。脚本を読んだときも茨木さんの詩がすぐに頭に浮かんで、ぜひやりたいって。監督と初めてお会いした時も、人見知りでなかなか話せなかったんですけど、監督が茨木さんの詩のことをおっしゃられていて、そこで繋がった気がしました」と本作への出演経緯を説明。二階堂自身、沖縄県出身で、日常で戦争を感じることが多々あったと述べ、「(撮影で)戦争を経験した方から話を聞いてやっぱり改めて考えたり感じたりすることが多かった。こういうふうに忘れないことや、作り続けること、伝えていくことは大切なことだなと思いました」と切々と戦争への思いを訴えた。

 劇中二階堂と不倫の関係に陥る役どころの長谷川はそんな二階堂に「ふみちゃんとは3年前に共演させてもらっていて2回目。この映画の撮影ではすっかり大人っぽくなって、成長の過程を見れたなって、喜んでいます」とにっこり。二階堂も「長谷川さんは普段からすごく仲のよいおにいちゃんみたいな感じ。現場では映画の設定もあるので、心の距離みたいなものをお互い取るようにしていたんですけど、出来上がった作品を観て、改めて共演できてよかったなって思いました。長谷川さんに引き出してもらったものも多かったんじゃないかなと思います」と共演の感想を述べていた。

(取材・文:名鹿祥史)

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