番組では、6月29日に行われた明治安田生命J1リーグ・FC東京対横浜Fマリノスの試合を取り上げる。スタンドには、東京からレアル・マドリードに移籍することが決まった久保選手が陣取り、試合を見守った。
FC東京が4−2でマリノスを下すと、試合後には久保選手の移籍セレモニーが開催され、マイクの前で「東京を背負って世界に羽ばたいていけることを誇らしく思います。東京での時間を自分は一生忘れないので、ありがとうございました」などと話し、サポーターから拍手と歓声が送られる様子が放送された。
残念な気持ちも多少持ちつつも、サポーターや同僚は温かく送り出したものと思われる。しかし、張本氏はそんな人々に懐疑的。スタジオに画面が戻ると、
「あの試合終わってね、スピーチの後、胴上げしてもらったって言うからね。本当に喜んで胴上げしたのかね。日本を出て行くからね」
とコメント。司会の関口宏が「どういうことですか?」と質問すると、
「私ならやきもち焼いて、胴上げしない。私なら」と笑う。久保選手のレアル・マドリードでの年俸は2億円と噂されているだけに、「自分なら嫉妬して胴上げしない。FC東京の選手もそうだったのではないか」という見解を示したのだ。実際のところ、FC東京の選手たちがどう思っていたのかは不明だが、選手は胴上げしており、嫉妬などはしていなかったものと思われる。
この発言に、サッカーファンが激怒。「どうしたらこんな性格になるのか?」「一流スポーツプレーヤーとは思えない発言」「見苦しすぎる。大人げない」など反論が相次ぐ。また、「有力選手がいなくなることでチャンスをもらう選手もいる」「自分にも海外に行くチャンスがあることを再確認したのでは?」などと指摘する声もあった。
久保選手はまだ18歳と若く、今後の日本サッカー界を背負って立つ存在。そんなホープがレベルの高いリーグでプレーすることで、日本サッカー界が活性化され、レベルも上がるというもの。それを「嫉妬している」としてしまう張本氏の発言は、野球界のレジェンドとしては器が小さいものと言わざるを得ない。