番組冒頭、米国で行われた全米大学選手権大会で、サニブラウン選手が100メートル走で、これまで桐生祥秀(日本生命)が持っていた9秒98を破る9秒97を達成したことを紹介。これを見た張本氏は「あっぱれでしょう。日本新記録だからね」とコメント。続けて、
「まあ追い風じゃなかったからね、0.8ぐらいだから、無風だから走りやすかったでしょうからね、アメリカだし。ですから、おそらくどうでしょう、ボルト(ウサイン・ボルト)を抜けるかな。9.58、ボルト世界の。」
と世界記録保持者のジャマイカのウサイン・ボルト選手の世界記録を上回る事ができるのではないかという見方を示す。スタジオの出演者は「流石にそれは無理」と考えているようで、一瞬静まり返ってしまう。関口宏が笑いながら「抜いたら大したもんですよ」と話すと、張本氏は少々口を尖らせながら、
「でもね、188センチあるから。ボルトは195センチだから、背が高いからコンパスが長いじゃないの。可能性ないわけじゃないよ」
と不敵な笑み。どうやら張本氏は、サニブラウン選手について身長が高く、歩幅が広いため、世界新記録更新の期待が持てるという見方を示す。ゲストコメンテーターの、広島東洋カープの選手や千葉ロッテマリーンズのヘッドコーチ等の経歴を持つ、元盗塁王の高橋慶彦氏は笑顔で、「またね、出身校が良いです。後輩なんです。城西高校」と笑う。
ただし、元盗塁王だけに、「スタートが悪いって言われてるじゃないですか。考える前に足を動かす努力をするんですけど、サニブラウン選手は耳なんですかね。耳から入ったスタートに見えて、不思議に思っている」とコメントした。
張本氏も盗塁王の経験はないが、若い頃は俊足で鳴らし、504本塁打しながら、319盗塁を記録している。盗塁と短距離走は全く異なるものだが、元俊足であるだけに、メカニズムは理解しているものと思われる。
張本氏の発言に視聴者の反応は賛否両論。「希望を持つことはいいこと」「確かに可能性がないわけではない」という意見もあったが、「放送で適当なことを言わないでほしい」「専門家に解説をしてほしい」という声もあった。
様々な意見があるが、偉業を達成したサニブラウン選手に国民が期待していることだけは間違いない。張本氏を喜ばせるような活躍にこれからも期待したい。