第5位、「天然遺産」「自然パーマ」はなぜダメなのか?
「天然科学」「自然ガス」など、「天然」と「自然」を取り違えただけで、何の意味がわからなくなってしまいます。実は、この「天然」と「自然」の違いは微妙で、ほとんど同じ意味、違いを定義するのは難しいのです。ですから、ひとつずつ覚えていくしかないのですから、確かに外国人にとってはハードルが高いかもしれませんね。
第4位、失礼していないのに、なぜ「失礼します」?
「部屋に入るときに『失礼します』と言うけど、何を『失礼している』んだ?」という意見もたくさんありました。この場合、こちらの都合で相手の時間や場所に入っていくため、「失礼にあたるかもしれませんが、お邪魔させてくださいませんか」という慮りの気持ちです。でも、最近は日本人の間でも、「失礼します」と言えばいいという感じで、こんな心遣いはなくなっているような気がします。
第3位、「結構です」ってイエス? それともノー?
「結構です」は「イエス」、それとも「ノー」なのか紛らわしい、日本人も実は困っているのではないか、と感じている人がたくさんいました。「結構です」と言われて、オーケーだと思ったら、実は断られていた、という失敗談も多くあるようです。「結構」には「すばらしい(wonderful.)」「問題ない(No problem.)」「いりません(No thank you.)」「とても(Quite.)」という4つの意味があるって、ご存知でしたか?
第2位、「それなり」はどれくらいを指すの?
一番でもビリでもない「中の上」、「中くらいにうまくいっている状態」を言います。日本語には、このように具体的でないニュアンスをあらわす言葉がたくさんあります。ほかにも「そのうち」「いずれ」「いちおう」「とりあえず」など。日本人ははっきりものを言わない、という話をよく耳にしますが、その際たる表現でしょう。
第1位、なぜ日本人は「すみません」ばかり言うの?
「どうして日本人はいつも謝ってばかりいるのか」と思っていた、という意見がたくさんありました。ほかにも、贈りものをする際に「つまらないものですが」と言うけど、つまらないものならあげなければいいのに…。そういうふうに感じるのは、やはり文化の違いなんでしょうね。
こんな日本語の不思議について書かかれた『日本人が気づいていない ちょっとヘンな日本語』(アスコム刊)が話題になっています。常日頃ふつうに使っていても、日本人でもよくわかっていなかったこと、間違いだらけの日本語の常識が満載。さて、みなさん、どれくらい「ヘンな日本語」に気づいていましたか?