逮捕されたのは兵庫県尼崎市内在住の女。25日、泥酔した状態で以前出入り禁止処分を受けた焼き鳥店を訪れると、店側から「出入り禁止」の旨を再び通告され、退店を命じられる。これに不満を持った女は逆上して店側と揉め、居合わせた46歳男性の顔を殴り、傷害の疑いで現行犯逮捕された。
女は警察の取り調べに対し、「出入り禁止の理由を店に聞きに行った」と説明。そして、被害を受けた男性から注意を受け、逆上したと話しているという。店から出入り禁止になるということは、過去にそれだけ迷惑をかけるような振る舞いをしたということ。それにもかかわらずズケズケと酔った状態で再び店を訪れ殴るとは、非常に悪質かつ著しく常識を欠いた行為と言える。
ネットユーザーからも、この事件に「こんなことを毎回しているから出禁になるんだろ」「理由を聞かなくてもどうして出禁になったかくらい普段の行いでわかるだろ」「殴られた男性は勇気を出して注意したんだろうけど、とばっちりだった」「自分が悪いという思考がない。祖国と同じような振る舞いだ」「日本を下に見ている」と怒りの声が上がった。
兵庫県では、今回のように「出入り禁止」を受けた客が再び店舗を訪れ事件を起こすケースは、度々発生している。2018年には西宮市の商業施設から迷惑行為をしているとして出入り禁止処分を受けた高校生グループが施設に押しかけ、「入れさせろ」と警備員を暴行し逮捕されている。また、姫路市でも泥酔した状態で来店した28歳の男が店員に入店を断られたことに立腹し、暴行し逮捕されている。気の荒い人間が多いというわけではないのだろうが…。
なお、このような飲食店の「入店拒否」は、合理的な理由が存在していれば違法性はない。入店を許すか否かは店のオーナーなど管理者の裁量に委ねられており、迷惑行為を働いたなど合理的な理由が存在していれば、店側が判断しても全く問題ない。
この女も出入り禁止になるまでに相当な迷惑を働いていたものと見られており、今回の行為は全くの的外れだ。今後同じような行動をさせないためにも、しっかりと罰する必要がある。